『燃やす。』⑹金澤卓哉

本日二回目の投稿になります。

演劇『金閣寺』ブログの第六回目の担当は、キャストで柏木役の金澤卓哉です。

 今回の公演は、1月9日〜10日が本番ということで、お正月休みも返上で練習に励みました。その忙しさの中でもお正月らしさを感じた瞬間があったようです。

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”金澤卓哉です。
あけましておめでとうございます。
年明け早々から稽古をしていると正月気分が全く味わえません。
唯一正月だなあと思うのは、稽古後、帰宅してテレビをつけた時です。どの局も正月の特番で盛り上がっていますね。
僕は昨日、稽古後帰宅して、TV東京の「ゴッドタン マジ歌選手権スペシャル」を見ました。
この企画は、色んな芸人さんたちが本気で曲を作ってきてそれを披露し、それを見た審査員が笑ってしまい、口に含んだ牛乳を吹き出してしまうとパフォーマンスが強制終了されてそれ以上歌えなくなってしまうというものです。文字で説明しても意味がわかりませんね。とにかくそれが面白いのです。
僕は芸人の中でもバナナマンが好きで、「マジ歌選手権」では、日村さんがパフォーマー、設楽さんが審査員の一人で、相方の突拍子のない言動に設楽さんが堪えきれず吹き出してしまう図がとても微笑ましくて癒されました。やっぱり、コンビ同士中が良い芸人はネタの完成度とか笑いのセンスとかを無視した、根本的な面白さというものがあると思うのです。バナナマン然りおぎやはぎ然り、さまぁ〜ず然り。

 

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before

 

僕は今回の金閣寺で「柏木」という役を演じます。彼は、重度の「内反足」という生まれつきの障がいを患った青年です。
彼の生き方は溝口の希望でもあり、葛藤を生むものでもあり、そして、この物語の終末へと溝口を導いていく導となります。
苦悩にあふれた主人公がしがらみから抜け出せるように必死こいて演じたいと思います。

ブログのテーマが燃やしたいものということで、僕が今燃やしたいものは、毎冬着ている緑色のコートです。
もう何年目でしょうか。確か高校一年の冬に家族で行った香川県のイオンのグローバルワークで1万円くらいで買ったのです。その時に赤いカーディガンと、ネルシャツを買ったことも記憶にあります。
僕は基本的に物持ちがいいです。物持ちがいいというか、あんまり服を買わないし、お金もないので、気が付いたら何年も前に買ったものを平然と着ていたりします。
それで厄介なのがいつの間にか、着ている本人が気づかぬうちに服がめちゃくちゃ劣化しているということです。秋によく着る黄色いコート的なのも、生地の端がボロボロになっていて、よく見ると所々色落ちが激しく、元の色がどんな色だったのかもはや思い出せないほどになっています。
今着ている緑色のコートも同じで、7回目の冬を迎えた今、もうこれ以上着たくないと持ち主が思うほどになっています。それに多分ちょっと臭いです。多分。でも買い換えるのにもお金がかかるし、気にいるのが見つからないしって、そうやってうだうだしてると冬が終わってまた次の冬になって同じことを思って。っていうのをもう何年も繰り返しています。だから、いっそのこと燃やしてしまえば、どうあっても新しいコートを買わなければいけない。そういう考えにたどり着きました。
でも、7年間の思い出が詰まったコートです。できることなら燃やしたくなんかないですね。燃やしたくないです。

意味のないことをだらだら書いてしまってすみません、文章を書くことはとても難しいことだなと思いました。
以上です。
9日、10日に関内でお会いしましょう。

金澤卓哉でした"

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after

 

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演劇 「金閣寺」 

● あらすじ
「僕の内界と外界との間の扉に鍵があり、うまく開いたためしがない。
それどころか、その鍵は、錆びついてしまっているのだ」

貧しい寺の子として生まれた主人公・溝口。
彼は生来の吃りのために人とうまく接することができず、その苦しみは母さえも理解してくれない。
孤独にもがく彼に病弱な父は、「金閣がお前を導いてくださる」と、その美しさを聞かせる。
父の死後、遺言によって彼は金閣寺の徒弟となった―

● 演劇「金閣寺」について
金閣寺は、1950年7月2日に寺の青年僧に放火され、消失した。―
今の僕と同じ年齢であり、また僕と同じハンディキャップを背負っていた彼は、なぜ金閣寺に火をつけなければならなかったのか。
時代の過渡期を生きる今の僕らにとって、彼が出そうとしていた答えは力強く、そしてどこまでも愛おしいものでした。その瞬間まで、一緒に彼を見守っていただければと思います。
主宰 高橋拓也

● 公演日時
➢ 1月9日(月・祝) 12:30/19:00
➢ 1月10日(火) 11:00/15:30
公演時間約2時間半/途中休憩有
開場は開演の30分前とさせていただきます。

● 会場
THE CAVE
神奈川県横浜市中区伊勢佐木町1丁目3-1イセビル地下1階

-JR根岸線関内駅北口徒歩3分
-横浜市営地下鉄ブルーライン関内駅6番出口徒歩2分

● 駅から劇場までのアクセス
[JR根岸線 関内駅からお越しの方]
JR根岸線 関内駅北口より、地下マリナードに入り、エクセルシオールの横の階段を上った目の前に劇場があります。

[横浜市営地下鉄ブルーライン関内駅からお越しの方]
横浜市営地下鉄ブルーライン関内駅6番出口より、地下マリナードに入り、エクセルシオールの横の階段を上った目の前に劇場があります。

● 料金
➢ 学生 前売り1000円/当日1300円
➢ 大人 前売り1500円/当日1800円 
➢ 高校生 前売り/当日 一律 500円

全席自由席/当日精算のみ 

● チケット予約
https://ticket.corich.jp/apply/79389/
 
● 主宰
高橋拓也

● 出演
河野麗生
金澤卓哉
高橋拓也
瀬下明紗子
後藤寛貴
柴崎輝
早川雅仁
山崎達也
千頭郁葉
金子晴菜
佐々木勇輝 

● スタッフ
演出 早川雅仁
舞台監督 新居真夏 高橋拓也
舞台監督補佐 土田悠輝
舞台美術 加藤瑶子 石川詩穂 北川理奈 木村美帆
照明 福沢理紗 佐野瑛美香
音響 山崎達也 常田佳穂
振付 丸山千尋 佐々木勇輝
衣装メイク 渡邊大生 田中実佳 本宮圭
小道具 三品万麻紗
劇中映像・楽曲制作 田巻正典
制作 伊賀あゆみ
制作補佐 山本希 金子晴菜 千頭郁葉 村上航
宣伝美術 脇田はるか
写真撮影 猪尾風花
題字 三品万麻紗
映像広報 森本万葉 松島千晃
Web制作 土田悠輝
技術指導 喜久田吉蔵
原作 三島由紀夫
原作翻案 セルジュ・ラモット
脚本 伊藤ちひろ 宮本亜門

● 協力
株式会社パル
株式会社WM
有限会社セカンドサイト
株式会社酒井著作権事務所

● Webページ